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エッセイ:控えめな春の訪れ「桜の枝が細部まで確認できるとき」
ファミレスでモーニング・・・そのあと 目玉焼きが2つ食べられるモーニングを注文する。少し早いが昼食を兼ねて、スープとパンもいただくことにする。ランチということであれば、かなり安価な楽しみ方である。 せっかく来たのだから、もう少し車を走らせ... -
エッセイ:春がやってくる前に、雨で過去の思い出も洗い流すと良いかも知れない
夢の中で整理整頓 夕暮れの校舎はセピア。高校生になった私は、年老いた同級生達とともにバンドを組んでいる。何を演奏担当しているのかわからないけれど、今日がバンド活動の千秋楽という事だった。 披露した曲はわからないけれど、撤収作業が早々に完了... -
エッセイ:遺品整理をさらに、さらにシンプルにする事こそが有益な遺産相続である?
これから残すべきものとは? 母は3月末ごろまでは、あの世とこの世を彷徨っているという位置付けらしい。鈍感な私は、自宅でボーダーラインの気配を感じることなく、亡き父とタッグを組んで様々な片付けをしている。若かりし頃の父・母の写真は、とても綺... -
エッセイ:長い橋を渡るには、それなりの時間がかかるらしい
母の終の棲家はここだったのか・・・ どれくらいもつのだろうか?ひな祭りまで共に過ごすことはできるのだろうか? 酸素吸入をしている母の血圧が低下してきている。老人ホームの看護師の方からは尿量も減少しているとの経過報告を受けた。 「もう、長くは... -
エッセイ:苦しむことなく「失って」「諦めて」「輝いて」残るもの
「失うこと」「失うもの」「諦めるもの」「諦めること」 手指消毒、健康チェック、マスク・フェイスシールドの着用を済ませて入室する。有料老人ホームへの面会人には感染予防のための制限がある。本来は週1回の面会ということになっているけれど、私には... -
終の住処を整える:気がかりな産物をいかに整理すれば良いのか迷います
今できることはないか? 我が家の終活は焦らず、ぼちぼちというところで小出しにやり続けています。この頃では屋根裏部屋の再点検なども実施していて、「雛飾りの屏風はどうしたかな〜?」と確認したりしています。 これ、断捨離していました。あってもい... -
終の住処を整える:覚悟すべき時がきても、少しでも楽しく過ごせたらいい
住処が医療機関のように・・・ 老人ホームの一室には現在、酸素ボンベや痰を吸引するための機器が設置されている。 緊張感が高まる。母は会話ができる状況だけれど、こちら側が注意深く聞き取らなくては何を言っているのか理解できない段階にある。数日前... -
終の住処を整える:お花いっぱいの部屋に、生き物としての力強さを実感する
花だらけの、この部屋に・・・ 微熱が続いている・・・ホームの看護師の方からは日々、丁寧な現状説明を聞かせていただいている。側にいられなくても、揺れ動く肉体と精神の流れが実感できる。 2月から母の呼吸状態を少しでも楽にし過ごせるよう、ホームの... -
終の住処を整える:縁あって出会う人、母なる姿に我を見る
年越しができた安堵感は・・・ 昨年から何度となく、母がお世話になっている老人ホームや医療機関から連絡が入る状況になっている。当初は着信のたびに脈拍数が急上昇していたけれど、段々と平均的な回数で対応できるようになってきた。 覚悟ができたから... -
終の住処を整える:嬉しいことも、楽しい時間も全て蘇る実家を再生する
老人ホームの居室を実家仕様に整える ホームセンターで以前、母親が使用していたキャスター式サイドテーブルを見つけ出した。今回の医療機関入院では、ホームに帰ることは困難で、療養型の病院への転院の話も持ち上がっていた。 サイドテーブルは長年の使...