心理学を学ぼう(29):心の健康教育と公認心理師の実践活動

リラックスモードのポメチワの小型犬
hokenC

今回は公認心理師が実践する「心の健康教育」について学習しました。
厚生労働省や文部科学省の政策と関連したプログラムなどについては内容を把握しておくと良いのかな〜と感じました。

サイコロジスト

いじめ予防プログラムなどについては、心理専門職として知っておきたいですね。

目次

心の健康教育に関する事項のキーワード 〜完全合格問題集 P540-545 〜

心理的支援活動の理論化・概念化・体系化、リフレクシヴィティ、健康日本21(第二次)、健康増進法、こころの健康の数値目標、いじめ予防プログラム、IMO、予防・治療・維持、指示的予防、選択的予防、一次・二次・三次予防・・・等

健康日本21(第二次)について復習

健康日本21(第二次)の期間は、医療費適正化計画などと期間を一致させるため、平成25(2013)年〜令和5(2023)年度の事業となっています。
5分野53項目の目標数値を設定 】

  1. 健康寿命の延伸と健康格差の縮小の実現
    都道府県格差の縮小
  2. 生活習慣病の発症予防と重症化の徹底(NCD:非感染性疾患の予防)
    高血圧の改善(男性134mmHg、女性129mmHg)
    糖尿病腎症による年間新規透析導入患者数の減少
    COPD(慢性閉塞性肺疾患)の認知度の向上:80%に
  3. 社会生活を営むために必要な機能の維持および向上
    自殺者の減少
    、適正体重の子どもの増加、ロコモティブシンドロームの認知度の増加等
  4. 健康を支え、守るための社会環境の整備
    地域の絆による社会づくり等
  5. 生活習慣および社会環境の整備
    栄養・食生活(適正体重を維持している者の増加、食塩8g /日、野菜350g/日等)
    身体活動・運動
    休養(週労働時間60時間以上の雇用者の割合の減少)
    飲酒(多量飲酒者の減少、未成年者・妊娠中の飲酒をなくす)
    喫煙(成人の喫煙率が12%に減少)
    歯・口腔の健康

十分改善を認めた項目(第二次中間評価)

  • 健康寿命の延伸
  • 健康寿命の都道府県格差の縮小
  • 血糖コントロール不良者の割合減少
  • 自殺者の減少
  • 健康格差対策に取り組む自治体の増加

改善が不十分な項目(第二次中間評価)

  • メタボリックシンドローム該当者、予備群の減少
  • 肥満傾向にある子どもの割合減少
  • 介護保険サービス利用者の増加の抑制
  • 健康づくりを目的とした活動に主体的にかかわっている国民の割合増加
  • 成人の喫煙率の減少

こころの健康については、適切な保健医療サービスを受けることで、重い抑うつや不安の軽減が期待されています。
気分障害・不安障害の数値目標が設定されています*

IOM:Institute of Medicine の予防分類

予防・治療・維持の3つのレベルを設定し、予防を「診断可能な障害の発生以前に行われる対応」だけに限定しています。

普遍的予防:一般の人で、リスクが高まっていると判断されない人への対応
選択的予防:精神障害が発生する可能性が平均より高い人への対応
指示的予防:軽い兆候はあるものの、まだ診断基準を満たしていない人への対応

コミュニティ心理学の用語については「心理学用語の学習サイト」で復習します

文 献

公認心理師試験対策研究会(2022)心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 第1回〜第5回試験解説版, 翔泳社.
IPSA心理学大学院 予備校(2022)公認心理師試験対策標準テキスト ’22~’23年版, 秀和システム.
下山晴彦 編(2014)誠信 心理学辞典 [ 新版 ], 誠信書房.

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