保育園・幼稚園・認定こども園に通う園児対象「なつの すごしかた」

目次

子どもたちに伝える面白さ・難しさ

3歳から6歳までの幼児に対して、保健指導(=生活指導)を実施しています。
大人同士であれば難なくクリアできる単語や説明文も、瞬時に噛み砕き「子ども言葉」に変換しなくてはなりません。自動的に通訳できる専用機でもあれば良いのですが、現場はそうではありません。

この夏を健康にすごすためのポイント

ちょっと難しいけれど、同時変換しながら原案を作成してみます

夏バテしない生活ポイント → なつを げんきに すごす ぱわー

  • 水分補給を十分にしましょう

    「お外が暑くなったら、みんなの体から汗が出てきます。するとお水が足らなくなって、段々と元気がなくなってしまいます。そんな時は、お茶や麦茶などをたくさん飲むことが大切です。お給食に出てくるお味噌汁やスープなども残さず飲んでほしいです。おやつの中にも牛乳や果物、ゼリーとか・・みんなのパワーになるものがたくさんはいっています。お家ではジュースばかり飲んでいると、お腹を壊したり、しんどくなったりすることがあるので、飲みすぎないようにしましょう」
     
  • 1日3食、バランスよく食べましょう

    「この前、3つの色の食べ物について勉強しましたね。朝ごはん・昼ごはん・晩ごはんをしっかり食べることが、体のパワーになって、元気のもとになります。赤色の食べ物のお肉や魚、牛乳や卵、豆でできたお豆腐・・などは体を作るもとになります。元気な体を作って大きくなるためには、とても大切なものがいっぱい入っています。黄色の食べ物では、ご飯やパン、うどん、お芋などがありましたね。みんなが楽しく遊んだりするために必要なエネルギーが入っています。なのでお給食に出たものは、残さず食べてほしいです。緑色の食べ物にはお野菜や果物がいっぱいありましたね。どれも体の調子を整えて、みんなが病気にならないように守ってくれるパワーが入っています。お給食でも色んな種類のお野菜が入っています。よく噛んで食べてほしいです。食べ物は赤グループだけ、黄色グループだけ、緑グループだけ・・・という食べ方では元気になりません。違うグループの食べ物が助け合ってみんなの体を守ってくれているので、好きなものだけでなく、いろんなものを食べてほしいと思います」
  • 睡眠時間をとりましょう

    「夜にテレビやタブレット、ゲームなどを遅くまでしていると、朝になってもなかなか起きることができないことがあります。みんなの体は朝にスイッチが入って、園でも元気にすごすことが出来ます。元気が湧いてこないとどうなるでしょうか。病気になったり、遊んでいても疲れてしまったりして残念なことになります。朝はバタバタと忙しいですが、早くに起きてトイレに行ったり、朝ごはんを食べてきてほしいと思います」

大人であれば3行で済む説明も・・・変換すると大変

子どもたちとすごす中で、大人世界の便利ささえ感じてしまう今日この頃です。
それでも物事の本質を丁寧に咀嚼して、自分なりの納得感を日々確認しながら過ごしています。
子どもたちの世界は、きめ細かな生き方を見直し、時にはやり直しをさせて頂けるような貴重な空間になっていると思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次